スーパーカー「ジャンプ・アップ」

1999年3月発売。初回限定スペシャルパッケージ。シングル「マイガール」収録。のちにエレクトロニカに接近するスーパーカーだけど、この時期はまだギターロック。

倦怠感というか気だるい感じが漂う。スーパーカーがオリコン上位をにぎわすバンドにならなかったのは、この倦怠感が原因だろう。例えばミスター・チルドレンは倦怠感を歌う曲はあっても、倦怠感を表現しているバンドじゃない。「前に向かって進め」的なバンドだ。だからこそ大衆性を獲得し、売れっ子バンドになっているんじゃないか。

んで、スーパーカーは音や声に倦怠感がある。これはロックンロールにはとってもいいことだ。だけど、ビッグヒットを生み出すことはない音でもある…たぶん。まあ、そんなことはどうでもいいとして、このバンドがいいことには変わりない。十分に成功した部類だし。

全11曲。起伏はない。ベストな1曲があるというより、流れで全曲を聴きたい。のちのエレクトロニカ接近の萌芽も見られる。午後にのんびり聴きたい1枚だ。

【購入データ】購入店舗=福岡長住店。購入日=2018年5月。280円コーナーでたまに見る。

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