グレイ「レビュー」

ヴィジュアル系バンドグレイが絶頂の時に出したベストアルバム。すごい売れたから、中古でもいっぱい。正直、280円でも高いくらいに流通していたはず。ただ、中身はベストだししっかりしたもの。

歌詞は甘酸っぱい。音はboowyの発展系というのかな。ビジュアル系の多くがそうだけど、ルーツが分かりにくい。パンクやメタルがあるのだろうとは思うけど。もちろん歌謡曲も忘れちゃいけない。うまい具合にいろんなものをごった煮にして、ポップな曲に仕上げているのがすごいところだ。

20万人ライブをやったほどのグレイが最近はあんまりどうしているのか聞かないのは事務所問題だったはず。いきなり曲の質が落ちるとは思えないし、音楽業界では事務所とか力関係の影響が大きいのだろう。それが原因で失速したようにみえるのだ。そう考えるとヒットソングというのもよく分からない。露出やら事務所で決まるようなメディアに作られたヒットソングも多いのだろう。作られたヒットだとしても、人の口の端にのぼるのならその方がいいのかもしれない。それに満足しなくなると出ていきたくなるのかもしれない。

とはいえ、いい曲にはそんな本物かニセモノかなんて議論を超えて魅力があるもの。とりあえず、音楽業界の力関係の中でグレイがうまく浮遊していた時期に出たこのアルバムの曲たちはすばらしい。メディアの力がなければここまで売れなかったかもしれないけど、いい曲はいいと気付く人たちもいっぱいいたはずだ。

J-popの王道を聴かせてくれる。有名アルバムだし、曲ごとの感想は省く。ブックオフならどこにでもあるはず。懐かしさを求めるなら買ってもいい。

【購入データ】購入日=2018年7月。購入店=六本松店。

 

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