ザ・ユーズド「ライズ・フォー・ザ・ライアーズ」

280円CDだからすごく欲しいではなく、ちょっと欲しい程度でも気軽に買える。ザ・ユーズドについては名前は知っていた。ストロークスに始まるガレージロック・リバイバルの流れにあるバンドという認識だった。で、そういうバンドはいっぱいあった。どれもこれも一度は聴いてみようと思っていたのだが、かといってCDを実際に買えたのは一部だけだった。数が多すぎてフォローしきれなかったのだ。それがこうして安く買えるようになったんだから、やっぱ聴いておかなきゃ。

このアルバムは2007年発売のサード。日本盤でボーナストラック1曲。

ガレージロックというより、メタルやハードロックの色が強い。ライブハウスを回る音楽というより、スタジアムロック志向だ。③ザ・バード・&・ザ・ウォームがシングル曲。メタル&ハードロックって感じ。④アースクエイクの出だしは好き。サビはやっぱりドラマチックになる。

ハードロックはすごく感情的な音楽だと思う。ギターは感情豊かだし、ボーカルは泣きそうな感じで歌ってる。人気ジャンルになったのもうなずける。一方で、ハードロックはダサい扱いされることが多い。感情に正直なところが音楽に現れているからか、単純だとバカにされがちだ。ビーズ(笑い)、ボン・ジョビ(笑い)みたいな風潮あったりするし。昨今はロックよりもヒップホップの方が勢いがあるから、ますますハードロックの肩身は狭いんじゃないか。

このアルバムが出た10年前もハードロックは時代遅れだったろう。そういう状況でもザ・ユーズドはきっちり歌い上げている。⑨ファインド・ア・ウェイを聴いているとそう思う。あえて過去の偉大なハードロックバンドの名盤じゃなくて、このアルバムを聴く動機はリアルタイムだからとしか言いようがないが、全然ダメなアルバムということではない。及第点は超えている。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年4月。

 

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