レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン「バトル・オブ・ロサンゼルス」

1999年発売のサードアルバム。全13曲で日本盤なので最後の1曲がボーナストラック。ラップメタルというジャンルでたくさんのフォロワーを生んだモンスターバンド。似たものを全部レイジ・チルドレンと言っていいのかは分からないけど、レイジ的な音を出すバンドはすごく多い。

どれもパワーにあふれている。政治的な主張があるバンドで、そのメッセージを音楽に乗せるという明確な意志があるから、迷いなくぶれることがないのだろう。だから、音がパワーにあふれている。硬質なギターリフが力ずくで体を揺り動かしてくるような衝撃を持っている。アジるようなボーカルだがちゃんとメロディーがある。どれもいいが、②ゲリラ・ラジオ⑪アッシーズ・イン・ザ・フォールが好き。

もっともバンドにとって肝心の政治的メッセージをちゃんと受け止めている人がどれだけいるのだろうか。対訳を見てみたが、思った以上に直接的な歌詞だった。レイジの怒りは理不尽な体制や権力に向けられている。ラップメタルというジャンルへの影響力が政治的メッセージと共に浸透したのならば、もっと社会は変わっていていいのでは? しかし、現実はトランプ大統領を生んだわけだ。

このアルバムはもう20年も前のもの。今の時代にもレイジみたいな存在が必要だ。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年10月。

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