スガシカオ「sweet」

1999年発売の3枚目。スガシカオのCDはデビューアルバムを高校生のときに新品で買って以来。黄金の月という曲を筆頭にかなりいいアルバムだった。このアルバムも統一感があっていい。

①あまい果実はストーカーみたい。1stの名残りがあって、スガシカオ節という感じ。多くの曲がファンクの要素を取り入れていながら、歌謡曲とはいかないまでも歌モノになっている。なかなかありそうでない。歌詞は大人チック。性的な歌詞は年を取れば取るほどどうでもいいと思えてくるが、人間関係におけるすれ違いというか相互理解ができないことを冷静に受け止めている態度の歌詞は、大人を感じさせる。

⑥夜明け前のようなザ・スガシカオという曲もいいが、④ふたりのかげ、⑦師走のようなファンク色の薄い曲がいいアクセントになっている。黄金の月のような名曲はないが、個人的には④がこのアルバムのベストトラック。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年10月。280円コーナーの常連。

 

ランシド「life won’t wait」

パンクバンド・ランシドの4枚目。1998年発売。輸入盤。当時、モヒカンとか鋲付き革ジャンとか典型的なパンクスのイメージを放っていた印象。こうして聴いてみると、単純にスピードのあるパンクソングというのとは違う。②の時点で結構ストレートなロックンロールだ。ザ・クラッシュの影響を感じさせる。特にロンドン・コーリングだ。イメージとしてのパンクに捕らわれない。ボーカルの声はショー・ストラマーっぽい瞬間がある。

どの曲もかっこいい。22曲もあるからクオリティの差が激しいかと思ったらそんなことなかった。⑧はオシャレさとノスタルジーが同居している良曲。ただアルバムとして考えると22曲はやはり多い。半分とはいわないが、14曲くらいに収めていたら、もっと何度も聴きたいアルバムになっていたろう。長いのはダメなのだ。

もっとほかにもランシドのアルバムを買いたくなる。それくらいいい1枚。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年9月。

レディオヘッド「TKOL・リミックス・1234567」

レディオヘッドのザ・キング・オブ・リムズのリミックスアルバム。2枚組み。輸入盤。ゲオで350円CD3枚で500円セールで購入。だから、170円で買ったことになるのかな。

正直、オリジナルのアルバムをほとんど覚えていない。だから、どうリミックスされて、どう変化しているのかはまったく検討がつかない。イン・レインボウズは好きなアルバムだったんですよ。ただ、その次のこのアルバムは、分かりにくい方向に行ってしまっていて聴けなかった。

で、このリミックスアルバムなんだけど、とても聴きやすい。やりすぎてヘンテコなものが出来上がったというのはなくて、ちゃんと聴ける音楽になっている。改めてオリジナルを聴きたいと思ったね。自宅からCDを探すのは大変なので、spotifiで探そう。

【購入データ】購入店舗=西新店。購入日=2018年12月。

 

REM「ポピュラー・パーシュエーション」

謎のライブアルバム。日本盤で帯付き。いや、そもそも公式の作品なのかも分からない。全18曲で、①から③が1995年のテキサスのライブから、④から⑮が89年のグリーンというアルバムのアメリカツアーから、⑯⑰が94年のアメリカツアー、⑱がアメリカでのアンプラグドライブから。このように裏面に書いてあるわけだが、ものすごくブートレグみたいな仕様になっている。

REMはものすごく評価の高いバンド。しかし、あまりハマっていけない。このライブアルバムも別に演奏がうまいわけではないし、音楽的に派手なことをやっているわけでもない。硬派なロックンロールである。

音質は悪くないが、めちゃくちゃいいとも言えない。REMファンなら楽しめるCDだろう。

【購入データ】購入店舗=旦過店。購入日=2018年12月。

ベン・フォールズ・ファイブ「ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン」

280円コーナー鉄板のベンフォールズファイブ。1997年発売のセカンドアルバム。日本盤帯付きで日本語の「金返せ」が収録されている。

①からピアノを流れるように弾きまくっている。メロディーはどの曲も聴いていて気持ちよくなるほど。やっぱピアノの音が心をときめかせてくれる。③ブリックは名曲。もうあんまり言葉はいらないだろう。基本的には前作と変わらない良盤だ。

なにかいいアルバムをCDで手に入れたいならベンフォールズファイブで間違いない。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年4月。