MEW「フレンジャーズ」

デンマークの4人組バンドで2003年発売のこのアルバムがデビューアルバムになる。日本盤でボーナストラックが2曲。帯にはアラン・マッギーのコメントが載っている。また帯には「巷にあふれるクローンのような没個性的バンドとは一線を画す創造性にあふれている」とも書いてある。聴く前からハードルを上げない方がいいと思うのだが…。

①アム・アイ・ライ?ノーは確かに創造性にあふれているといえるかもしれない。美しいギターに流れるような曲展開。ちょっとビックリした。②156も展開が聴き所でかっこいい。その後の曲も確かにクローンのようなバンドとは違うと思わせるものがある。ただ、若干の中だるみがある。⑤⑥⑦あたりがそうだ。

アラン・マッギーおすすめが⑩。ゆっくりと始まってドラマチックに展開していくUKロックらしい曲だ。

通して聴くと帯はちょっとおおげさだと思う。もちろんいいアルバムだとは思うけれど。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年3月。

クーラシェイカー「K」

1996年発売。日本盤。全14曲。まさにUKロックらしい正統派な音。ビートルズやの影響を感じさせつつ、サイケな雰囲気。1967年にサイケデリックロックのアルバムが多く発売されているけど、そのころの音楽が好きなことが伝わってくる。バンド自体は90年代のブリットポップブームで活躍していた。

①hey dudeはとても伸びやか。イントロからワクワクさせてくれる。ワウギターがいい。②knight on the townはその後のザ・ヴァインズみたい。④govindのようにインド音楽を取り入れているのが同時代のほかのバンドとの違いか。かなり心地いい。ジャケットにもインドの影響がうかがえる。

⑦into the deepなんて典型的なUKロック。ザ・フーにこんな感じのあったような違ったかな。⑧sleeping jivaもインド的。⑩greateful when youre deadは代表曲。このバンドはドラムが地味だけどすごくしっかりしている。曲によってはジミヘンっぽいギターも登場。そんなに激しくはないけれど。

捨て曲なし。よくできた曲がずっと続いていく。すごくいいアルバムだ。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年4月。よく見かける。

JOE GIBBS Productions in the 70’s and the 80’s「see them a come」

正確にはV.A.とした方がいいのかも。1995年発売の日本盤。ジョー・ギブスというレゲエ・プロデューサーがかかわった1970年代と80年代の曲を15曲集めたものだ(なぜかかかわっていない曲もある)。

ライナーノーツによると、リー・ペリーなんかと同時代の人みたい。彼が特に大成したのはダブの波にちゃんと乗れたからだという。山名昇という人の手によるライナーノーツは、レゲエに詳しくない人でも楽しく読める。参加アーティストはフランキー・ポール、デニス・ブラウン、カルチャー、ウィンストン・グルーヴィーなど。

レゲエといえばボブ・マーリーだけど、そのレゲエとは若干違う印象。陽気さがより、浮遊する感覚を覚える。⑥ストーミー・ナイトを聴いていると、なんかフワフワする。⑨ギブ・ミー・タイムが一番ダブを感じる。⑪マルコムXは大人な曲。

ジョー・ギブスを知らなかったけど、満足。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年12月。

ザ・ローリング・ストーンズ「ライブ・アット・ミシガン・1981」

正確な表記は「live at Silverdome,Pontiac,Michigan,Dec.1,1981」というもの。ライナーノーツが付いていたけど、ブートレグだと思われる。少なくとも公式じゃない。1981年といえば、公式ライブ盤「スティルライフ」がある。録音の時期もこのCDと被る。ミシガンの音源はスティルライフでは使われていない。

公式盤は全12曲。最初が出囃子で最後が星条旗であることを踏まえると実質10曲だ。ブート盤はその最初と最後がなく全17曲。ライブを全部収録したのではないだろうが、当時のストーンズライブの全体像により近づける。音質は公式盤にはそりゃかなわないが、オーディエンス録音じゃないし、十分に聴けるもの。

①アンダー・マイ・サムはこの時期のライブの鉄板。②ビースト・オブ・バーデンが入っているのがうれしい。③夜をぶっ飛ばせは公式盤の方がよく聴こえる。公式盤と違うのは②以外には⑤ブラック・リムジン、⑩ウェン・ザ・ウィップス・カムズ・ダウン、⑫シーズ・ソー・コールド、⑬ハング・ファイヤー、⑭ミス・ユー、⑯ジャンピング・ジャック・フラッシュが入っている点。

⑦のあとにメンバー紹介。続く⑧レット・ミー・ゴーが意外によかった。ギターがぎゃんぎゃんしてる。⑬もそうだが、シングル曲じゃないものの方が激しくロックしているような印象だ。

一時期、ストーンズのブートレグを集めていたので、懐かしくもある。80年代のライブはかなりゴージャス。当時にソリッドさもある。スタジアムでやることが多いから、大味になる瞬間がないわけではないが、余裕を感じる。

【購入データ】購入店舗=小倉旦過店。購入日=2018年12月。

ザ・レイクス「テン・ニュー・メッセージ」

2007年発売。日本盤で帯付き。全13曲で3曲がボーナストラック。イギリスのバンドでこれがセカンドアルバムになる。

ニューウェイブな感じも若干ありつつ、メロディにセンスを感じる。①ザ・ワールド・ワズ・ア・メス・バット・ヒズ・ヘアー・ワズ・パーフェクトというタイトルから分かるように知的というか斜に構えたところがある。ハマるとクセになってしまいそうだ。②は抜群にいい。似た曲があったような気もするが思い出せない。

初期衝動の勢いそのままにというバンドではない。少ない音数で的確にリズムを刻んでいく。ジワジワコツコツと聴き手ににじりよってくるような曲だ。⑨の開放感はトンネルを抜けたときの感じ。⑩を聴いていても思うのは、聴き手を煽るというよりは寄り添う、そんな温かさがある。

これ以外にもアルバムをチェックしたい。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年5月。このセカンドアルバムはたまに見かける。

 

かせきさいだぁ「SKYNUTS」

ちょっと不思議なラップをやるかせきさいだぁのセカンドアルバム。1998年発売。かせきさいだぁにはなぜか広告代理店っぽい雰囲気を感じる。とにかくソツがないのだ。きれいにやっている印象。

中国っぽいアナウンスのあと、②スカイナッツからハイテンション。⑤風化の頃はアコースティックな歌もの。かせきさいだぁは夏らしい曲が似合うだけに⑥トロピカルサイダー20000マイルはgood。⑧ポップアートは落ち着いた曲。⑩急げハリー!!はソツがないの代表曲みたい。

ラップのやり方もあるのだろうが、たいていの曲が同じように聴こえてしまう。また、このアルバムは中国っぽいナレーションが曲間にあって、歌詞カードを見ながらじゃないといまいちピンと来ないかもしれない。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年10月。

エイジアン・ダブ・ファウンデーション「エネミー・オブ・ザ・エネミー」

2003発売。輸入盤。コピーコントロールCD。5枚目のアルバムになる。イギリスに住むインドやバングラディッシュ系のメンバーからなるバンドだ。

①からぶっ飛ばしている。この1曲で買いだ。続けての②もノリノリ。ブレイクビーツやらドラムンベースやらにロック、特にパンクロックのエッセンスをぶち込んでさらにレゲエっぽというか出自からくるワールドミュージックの幅広さもありつつというこれぞミクスチャー。イギリスのバンドっていうけどイギリスの感じはしない。

④はバンド名らしくダブ色強め。ダブとの出会いはプライマルスクリームのバニッシングポイントとそれのリミックスアルバム、エコーデックだった。特にエコーデックは一時期よく聴いた。エコーデックはダブの入門にはいいかもしれない。

ただ、全12曲というのは多い。クライマックスが前半にあるだけに、後半の間延び感が否めない。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年8月。

 

マーカス・ミラー「ライブ&モア」

マーカス・ミラーはアメリカのベーシストでジャズ畑の人。このアルバムは1997年発売で96年に行われたライブから8曲を収録。3曲のスタジオ曲も入っている。東京や大阪、福岡で収録された曲も入っている。日本盤。

②パンサーはやはりベースが印象的。音はフュージョンといった方が通りがいいかも。ルノアールみたいな喫茶店でかかっているパブリックイメージなジャズとは違う。スラップ奏法というかチョッパーで有名な人なので、このライブ盤でもバシバシ聴かせてくれる。

③tutuは体で感じるっていうよりはじっくり聴くタイプの曲。マーカス・ミラーがマイルス・デイビスとやっていたときの曲で作曲もマーカス。④ファニーは歌モノ。ジャズのボーカル曲というのではなくポップスに近い。⑥サマータイムも歌。

⑨ソフィーからはスタジオ録音になる。⑪アイル・ビー・ゼア・フォー・ユーは日本盤ボーナストラック。このアルバムに総じていえることだけどムーディー。夜に聴きたい音楽だな。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年12月。

ZARD「クルージング&ライブ」

ゲオにはレンタル落ちCDを売るコーナーがあって、アルバムだと1枚350円が相場。発売されてまだ日が浅いともう少しするけど、ほとんどが350円だ。レンタル落ちだけあって、ブックオフの280円コーナーとは趣きが違う。というわけでゲオ350円コーナーも買い漁っていきたい。今回は年末年始のセールで1枚350円が3枚で500円になるというので買った。正確に言うと買ってから、やけに価格が安いのでセールに気がついた次第である。

これはザードのライブアルバム。ベストアルバムに入っていた応募はがきを送って、抽選であたった人のみ入れた船上ライブをCDにしている。録音は1999年で坂井泉水本人がMCで初ライブと話している。

ビックリするくらいに臨場感がある。ライブハウスで聴くみたいにドラムがバスンバスンしている。坂井の声もこれまたオーバーダビングしてるんじゃないか、口パクなんじゃないかと疑うくらいしっかり出ている。歌詞が出てこないところもあって、ああ本人が歌ってんだと分かる。こんなライブができるならもっとやればよかったのにと思う。

①揺れる思い、②君がいないはメドレーみたいに繋がっていて、ライブであることを実感させてくれる。③心を開いては個人的にザードのベスト曲。基本的にはCDに忠実なアレンジ。だた、迫力が増している。ライブってすばらしい、この場にいたらきっとそう思える。

永遠あたりまでのザードはよく聴いていた。コナンのオープニングになった運命のルーレット廻してからピンとこなくなって聴かなくなってしまった。理由は過去のザード曲の再生産をしているように見えてきたから。自分のコピーというかね。⑤世界はきっと未来の中は永遠以降の曲。ザードらしいいい曲とは思うが…。⑦もう少しあと少し…は少しアレンジが違う? 大人っぽい気がする。

ザードの世界観は負けないでがあるから明るく見えるけど、結構ねちっこいというか醒めてないのに醒めたふりしてるような、めんどくさい女が登場する。⑫この愛に泳ぎ疲れてもなんてちょっと怖くもある。⑬遠い星を数えてはシングルのカップリング曲。こういう大人めな曲をもっと増やしていこうとしていた時期なのかな。最後は⑭負けないで。このCDを聴くとつくづく残念に思う。過去にいろんなライブに行ったが、CDでいいじゃんと思うことが多かった。このCDのライブなら大満足だったはずだ。

【購入データ】購入店舗=西新。購入日=2018年12月。

ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ「ダーティーブギ」

1998年発売でこのビッグバンドとしては3枚目に当たる。輸入盤。かなりヒットしてグラミー賞でいくつかの部門で賞をもらっていた。ビッグバンドブームなるものも生まれたとか。

ブライアン・セッツァーはもともとストレイキャッツのメンバーでロカビリーをやっていた人だ。それがこのビッグバンドではスウィングジャズをやっている。スイングとはリズムの種類のことで、体が揺れ動いちゃうような音楽だ。躍らせるわけだな。

とにかくゴキゲン。①からもう引き込まれちゃう。ロカビリーを経由した人だからなのかどの曲もテンポが速め。そこが1930年代40年代のスウィングジャズとは違う現代的な特長かもしれない。④を聴いているとブライアン・セッツァーの声も渋くて合っていると実感。

⑧はストレイキャッツ時代の曲のカバー。なんかだいぶ印象が変わって、別の曲みたい。⑩はなんかサスペンスもので使われそうな感じ。ただやはりテンポが速いが。⑪が一番昔のスウィングジャズっぽいのかな。⑬を聴いているとギターもうまいなと。

明るい気分になりたいときにピッタリかも。無理やりにでも体を動かしてしまいそう。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年3月。かなり見かけるCDだ。