尾崎豊「(無題)」

尾崎豊の死後に発売された企画盤。デビュー前の音源らしい。金儲けしか目的でないようなCDのためあまり評判はよくないとは思うが、今になって聴くとすんなり受け入れられる。

デビュー前のものというのが信じられないくらい完成度が高いし、尾崎の声はもう出来上がっている。曲の感じも尾崎調といっていいくらい個性が出ている。こうして聴いていると才能の塊だったんだな。彼に憧れて高校を中退したり、窓ガラス割ったり、バイク盗んだり、不良みたいことしてみたりという人は多いが、ほとんどは中途半端にしかならなかったんじゃないか。それくらい誰にも真似できないくらいの才能を持っている。ある意味で罪深い存在だったのだろう。良くも悪くも他人の人生に影響を与えるミュージシャンだった。

⑤秋風になると完全にデモ。音質も悪くなる。それでも尾崎は尾崎のまま。⑦弱くて馬鹿げててはタイトルがいい。フォークというよりブルースな感じがするのもいい。

とにもかくにも簡単に尾崎を真似するなんてできないし、誰もなれないだろう。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年3月。

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