ザ・ホリーズ「エボリューションズ」

1967年に出した6枚目のアルバム。ジャケットからしてサイケデリックな雰囲気を漂わせる。ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」も1967年。ストーンズの「サタニック・マジェスティーズ」も1967年。この頃はこうしたサイケアルバムがいっぱい出ていたわけだ。

この「エボリューション」は「サージェント~」や「サタニック~」に比べると、そこまでサイケ色が強くない。ゾンビーズの「オデッセイ&オラクル」のようにポップ色が強い。サージェント~」については、よくビートルズの最高傑作みたいに紹介されることがあるが、実際に聴いた事がある人なら分かるだろうが、一聴して「これだ!」というほど聴きやすいものではない。何度も聴いているとハマッてしまうスルメアルバムだ。

このアルバムは「サージェント~」ほどスルメではないかもしれないが、聴き易さはこっちだ。①then the heartaches beginのギターが不穏さをかもし出している。②stop right there、③water on the brainはサイケでポップ。④lullaby to timはボーカルが加工されており、かわいらしいけど不気味さもある。⑤have you ever loved somebodyのロックンロールから⑥you need loveのポップネスへ、そして⑦rain on the windowのサイケフォークなムードと曲ごとに表情を変える。この⑦以降は⑨までサイケデリックな曲が続く。で、⑩when your lights turned onは⑤のようなロックンロールなポップソング。⑪leave me、⑫the game we playも秀逸。

捨て曲が見当たらない。「オデッセイ&オラクル」より先に聴いていたら、こっちの方をもっと好きになっていたかもしれない。

現在はボーナストラックをいっぱいつけたバージョンも発売されている。だから全12曲のこのバージョンは安いのだろう。見つけたら買いたい。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年6月。

 

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