ロンドン出身のバンドのセカンドアルバム。発売は2008年。日本盤、帯付き。3人組でメインのボーカルが男性で、そこに女性ボーカルも加わってくる。①ガールズアンドボーイズはハードロックバンドみたいなイントロで想像と違った。このバンドについての情報はまったくなかっただけにビックリ。
パンクなガレージサウンドを想定していたけど、そんなことはない。へヴィでハードだ。帯には「ロックンロールの原石」とあるが、ハテナだ。原石というよりはすでにあるロックンロールを磨いたものじゃないか。原石というには整いすぎている。
②カリフォルニアの甘いメロディーがいい。どの曲でも感じるがベースがきっちり聴こえる。弾いているのは紅一点の女性なんだとか。⑤ムーヴ・トゥ・ニューリン、⑩ストロベリー・ブロンド、⑫ロスト・ボーイのようなアコースティックな曲も似合っている。正直、ハード寄りなシングル曲よりもいい。
ニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズをプロデュースしたブッチ・ヴィグの手によるアルバムだからかのか、ロサンゼルスでレコーディングされたからなのか、UKロックというよりUSロックな手触りがする。歪んだギター主体でどこかカラッとしたところがある。特に前半がそうで、⑧以降には逆にUKロックっぽさを感じる。まあ、UKだUSだなんて勘違いみたいなもんかもしれないけど。
⑧ターンアラウンドなんかはブルースをこのバンド独自に発展させたみたいで聴き応えがある。唯一無二のバンドとは思わないけど、3人でやっているにしてはクオリティは高い。
【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年5月。