なんか近所の穏やかなお兄さんが急にあらぶってみせたみたいだ。トラヴィスといえば美メロでちょっと暗さのある穏やかギターロックの印象だった。ところがこの2008年発売のアルバムはちょっと違う。
ライブ感があるというか、音がゴツゴツしている。これまでは線が細かったが、そんな印象はこのアルバムにはない。きっとリアルタイムで聴いていたファンは驚いたんじゃないか。2作前のアルバム、12メモリーズまで新品を買っていた自分も今、驚いている。
改めてトラヴィスを調べてみると、思わぬ評価を受けていたみたいだ。トラヴィスやレディオヘッドがロックが内省的なものになっていくのを助長した。その反動がストロークスのようなガレージロック・リバイバルに繋がっていった…。僕の10代がまさにそのころだったけど、そんなんだったっけ?
音は骨太になったけど、内省的なところはまだ残っている。デビューから順番に聴いていくのがいい。
【購入データ】購入店舗=天神店? 購入日=2018年6月。