照井利幸、チバユウスケと聞くとロッソを思い浮かべるけど違うバンドだ。正確に言えば、レイブンはバンドではなく照井のソロプロジェクトになる。チバはゲストということになるのかな。
2004年発売。初回限定盤でボーナスCDが付いてきた。①concorde driveはいい1曲目。②森のアリゲーターではオトナな空気が漂う。ガキには出せない音だ。とはいえ老成しちゃってるわけでもない。ネバネバとした黒い液体に足をからめ取られるかのよう。③chevyはミディアムテンポでチバのボーカルを楽しめる。④cherry bon bonは無駄がないロックンロール。⑤⑥はチバじゃなく、YUKOという人がボーカル。曲も歌も悪くないが、この流れなら全部チバボーカルで統一した方がよかった。⑦でチバボーカルに戻ってくるのだが、何よりベースとギターがかっこいい。⑧長いイントロのあとにくるチバのボーカルがすばらしい。念のためにボーナスCDも聴く。ミッシェルのころにはなかったタイプの歌い方。音はやっぱりオトナにしか出せない。勢いに任せるのではなく、じっくり聴かせてくれる。
ロッソやザ・バースデイよりもよく思えた。こんないいアルバムが280円かあ。
【購入データ】購入店舗=飯倉店。購入日=2018年5月。