ゴールディー「タイムレス」

なんとなくロックじゃないものを買ってみたかったので、ダンスミュージックを選択。ゴールディーは名前だけ知っていた程度。1995年と古いCDだからか、音がこもっている印象。まあ問題はない。

①タイムレスは開始3分弱がイントロ。ドラムンベースというジャンルでとっても気持ちいい音楽だ。初めてドラムンベースというものを知ったのは4heroだったが、未来の音楽だと思った。このタイムレスを聴いていても、未来的だ。いや未来の音楽と言っているのではなくて、未来世紀ブラジルみたいな絵が思い浮かぶという感じ。③state of mindがお気に入り。ベース音ってこんなに気持ちいいんだと確認できる。

正直、自分が普段聴かない音楽なだけに新鮮に聴こえるだけで、もう十分に古臭い音楽なのかもしれない。20年以上前に発売されているわけだし。ただたまに聴きたくなりそうな1枚という感じだ。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年10月。結構よく見かける。

 

クラクソンズ「surfing the void」

クラクソンズの2枚目。2010年発売。デビュー当時、日本の洋楽メディアで激しくプッシュされていた。確かにかっこよかった。しかし、そこまで推すものかなと1sを新品で買ったときは感じていた。シングル曲は好きだったけど。だが、このアルバムは1stのよさを残しつつも、よりよくなっている。

①エコーズから音に迷いがない。自信を持ってやっている。1stのひねくれたポップセンスからかなり王道寄りになっている。④vally of the calm treesは美しいほど。ただ、6曲目以降、食傷気味になってこなくもない。似たような曲が続くのだ。それだけやりたい音楽がはっきりしているということでもあろう。

今現在のクラクソンズがどうなっているかは知らないが、今後が楽しみになる1枚だ。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年10月。

リンプ・ビズキット「significant other」

リンプ・ビズキットのセカンドアルバム。1999年発売。日本盤。アメリカだけで700万枚を売ったとウィキペディアにある。11月に起きたアメリカ・カリフォルニアの山火事のニュースでフレッド・ダーストの自宅が燃えてしまったと出てきてビックリ。

ペプシマンみたいなジャケット。ミクスチャーロックとかラップメタルとかいわれるジャンルで、なぜかリンプ・ビズキットは同業者から批判されまくっていたイメージがある。

当時はゴリゴリでハードな印象があったけど、2018年にちゃんと聴いてみるとそうでもない。⑤リ・アレンジドなんてしなやかさを感じる。ほかの曲もこのジャンルが好きな人にはグッとくるだろう。⑩n2ギャザー・ナウのアレンジはクールだ。

偏見なく聴きたい。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年5月。

ビーズ「プレジャー」

ビーズが1998年に出したベストアルバム。自信にあふれていて、パッケージは金色。あれが入っていないとか異論はあるだろうけど、ヒットソングばかり詰まっている。

ビーズによくあるのはパクリ論争。⑫バッドコミュニケーションはツェッペリンに似ているというか、そのまんまだから、パクリを指摘されるのは仕方がないかもしれない。それでもやっぱ好きなのだ。佐野元春もパクリ論争があるけれど、好きなものを真似てしまうのは当たり前。もちろんそのまんま出したらダメだけど、自分たちなりのアレンジを込めつつ、出すのはありなんじゃないか。④ゼロはイーグルスと言われるけど、元曲を聴いても、なるほど~ぐらいにしか思わなかった。⑤アローンは元曲を知ると、元曲でいいやとなるけどね。

ノスタルジーもあると思う。ビーズをよく聴いていたのは中学生から高校生前半くらい。あれからほとんど聴いてこなかったけど、約20年ぶりに聴いてもすんなり聴けてしまうのは、やっぱ懐かしさだ。②love me,l love youなんてメチャクチャだと当時も思ったけど、今聴いてもギラギラしてる。笑っちゃうくらいゴージャスで、ゴリ押しで最後まで進んでいく。⑧レディーナビゲイション、⑨太陽のkomachi angelの安っぽさは時代を感じさせる。

⑪ドントリーブミーはビーズで初めて買ったシングル。⑬コーリングは地味に好きな曲。懐かしさを感じる人やビーズを知りたい人にはお勧めできる。

【購入データ】購入日=2018年7月。購入店=六本松店。よく見かける。

ガンズ・アンド・ローゼズ「ユーズ・ユア・イリュージョン1」

1991年発売。日本盤で帯付き。同名タイトルの2も同時発売で、二枚組みみたいなもの。この1には16曲も収録さており、ノリに乗っている時期だったことをうかがわせる。

①ライト・ネクスト・ドア・トゥ・ヘルはハードロックバンドらしいイメージ通りの音。②ダスト・アンド・ボーンズでガンズ流ブルースを聴かせたと思ったら、③リヴ・アンド・レット・ダイではドラマチックな展開のスタジアムロックを演っている。というようにバンドのいろんな側面を見せてくれて楽しい1枚だ。

ハードロック界におけるガンズの位置づけには詳しくない。ニルヴァーナなどグランジ勢からはバカにされていた覚えはある。ようは商業ロックと見下されていたのだろう。ガンズの甲高い声のボーカルに弾きまくるギターはハードロックのパブリックイメージになっている。それだけに批判の対象にも選ばれがちだったんじゃなかろうか。

そういった偏見があってこのアルバムを聴いても、そんなに悪い印象はない。むしろハード一辺倒じゃなくて聴き応えがある。先人の音楽、パンクやブルースなどへの敬意も感じる。16曲は多いと感じなくもないが、たくさん聴けてラッキーと考えたい。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年4月。

カヒミ・カリィ「LE ROI SOLEIL」

1996年発売のミニアルバム。ちびまる子ちゃんの主題歌になった「ハミングがきこえる」が収録されている。コーネリアスこと小山田圭吾プロデュース。当時、交際しているという話だったか。「69/96」や「ファンタズマ」っぽい感じのする曲もある。

カヒミ・カリィといえばささやき声。このアルバムももちろんささやき声だ。オシャレな人がオシャレなことをやるのだから、あからまさすぎて受け付けない人もいるだろう。上質のポップソングアルバムなのは確かで、不平不満もなく聴ける。ただ繰り返し聴くとも思えない。6曲入りと曲数が少ないのも原因かもしれない。

④son of a gunでは小山田も歌う。この曲はニルヴァーナがカバーしたことでも有名なヴァセリンズの曲。⑤若草の頃はデモヴァージョンで商品として出さなきゃいけないものなのか謎。⑥ハミングがきこえるはボーナストラック扱い。

試しにカヒミ・カリィを聴いてみたい場合にはいいかも。ただ結局フルアルバムを聴いてみないとわかんないってなりそう。

【購入データ】購入店舗=福岡前原店。購入日=2018年10月。

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

最近、ブックオフではアナログレコードのコーナーを始める店舗が出てきた。天神店もその1つ。基本的には1枚500円で売っている。せっかくなので、カテゴリー「レコード」を付け足して、ブックオフの安いレコードも記録したいと思う。

まず、買ったのがジャズ界の巨匠デューク・エリントンとジョン・コルトレーンの共作。録音されたのは1962年。買ったレコードは日本盤で1976年発売。再発なのかな。そこらへんはよく分からない。

録音時点でエリントンが大先輩でコルトレーンが若者という関係。エリントンが終始見守っているという印象を曲からは受ける。つまり、エリントンのピアノよりもコルトレーンのサックスの方が目立つのだ。

全7曲。①イン・ア・センチメンタル・ムードでつかみはしっかり、②テイク・ザ・コルトレーンでコルトレーンが吹きまくっている。この2曲を聴いて気に入れば、その後も聴いていけるはずだ。ライナーノーツには「彼等の作品系列の上で将来共に話題となるようなレコーディングではなかったにせよ」とはっきり書かれてしまっているが、十分にいいアルバムだと思うのだがな。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年10月。500円。ブックオフのレコードはハードオフのレコードもそうだけど、ジャケットが汚い。それを許容できるのなら買いだ。

ターボネグロ「ass cobra」

まったく知らずにジャケ買い。ジャケットはビーチボーイズのペットサウンズ風で裏ジャケも同じテイスト。しかし、音はまったく違う。パンクとメタルが合わさった感じの音楽だ。

このアルバムは1996年発売。3枚目に当たるそう。ノルウェーのバンドで、カルト的扱いをされているらしい。

荒々しいけど、よく聴けばメロディーはとってもキャッチャー。1曲は短くて2分台が多い。ムード的に暑苦しいというか、男臭いバンドだ。全14曲で約32分。あっという間に終わるノルウェーへの旅。悪くはない。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年10月。

スティービー・ワンダー「ジャングル・フィーバー」

発売は1991年。日本盤。映画のサウンドトラックだそうだ。渋谷陽一氏によるライナーノーツによると、スランプ明けの作品という。

①fun dayの出だしがFMラジオみたいだ。なんかラジオのジングルっぽい。ようするにとても耳になじむ聴きやすさがある。それは①だけじゃなく、その後に続く曲もそうだ。メロディはどれもハイレベル。音はやっぱりラジオのジングルだ。

スティービー・ワンダーのほかのアルバムを知らないだけに、過去作と比べてどうというのは分からない。ただ、このアルバムが聴きやすいのは分かる。25年以上前の作品で打ち込み主体ということもあり、音に古さはある。ただほんとに聴きやすい。

【購入データ】購入店舗=福岡前原店。購入日=2018年10月。

ザ・ホリーズ「エボリューションズ」

1967年に出した6枚目のアルバム。ジャケットからしてサイケデリックな雰囲気を漂わせる。ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」も1967年。ストーンズの「サタニック・マジェスティーズ」も1967年。この頃はこうしたサイケアルバムがいっぱい出ていたわけだ。

この「エボリューション」は「サージェント~」や「サタニック~」に比べると、そこまでサイケ色が強くない。ゾンビーズの「オデッセイ&オラクル」のようにポップ色が強い。サージェント~」については、よくビートルズの最高傑作みたいに紹介されることがあるが、実際に聴いた事がある人なら分かるだろうが、一聴して「これだ!」というほど聴きやすいものではない。何度も聴いているとハマッてしまうスルメアルバムだ。

このアルバムは「サージェント~」ほどスルメではないかもしれないが、聴き易さはこっちだ。①then the heartaches beginのギターが不穏さをかもし出している。②stop right there、③water on the brainはサイケでポップ。④lullaby to timはボーカルが加工されており、かわいらしいけど不気味さもある。⑤have you ever loved somebodyのロックンロールから⑥you need loveのポップネスへ、そして⑦rain on the windowのサイケフォークなムードと曲ごとに表情を変える。この⑦以降は⑨までサイケデリックな曲が続く。で、⑩when your lights turned onは⑤のようなロックンロールなポップソング。⑪leave me、⑫the game we playも秀逸。

捨て曲が見当たらない。「オデッセイ&オラクル」より先に聴いていたら、こっちの方をもっと好きになっていたかもしれない。

現在はボーナストラックをいっぱいつけたバージョンも発売されている。だから全12曲のこのバージョンは安いのだろう。見つけたら買いたい。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年6月。