2012年発売の11枚目。「21世紀のブレイクダウン」と「レボリューション・ラジオ」の間の時期で、この年はコレを含め3枚のアルバムを出している。ウノ!ドス!トレ!の3部作になっている。
雰囲気は「アメリカン・イディオット」以前を思わせる。といっても「ドゥーキー」や「インソムニアック」まではさかのぼらない。「ニムロッド」よりも「ウォーニング」寄り。ただ、単純に「ウォーニング」に戻ったわけじゃなくて、「アメリカン・イディオット」以降のロックオペラ的な要素も少し垣間見える。
当時、三部作の1作目にあたる「ウノ!」を発売直後に買ったが、正直思っていたのと違った。「アメリカン・イディオット」「21世紀のブレイクダウン」の流れを期待していたので、肩の力を抜くために作られたと思われる「ウノ!」はピンとこなかったのだ。だから、その後の2作は買っていなかった。ブックオフの280円コーナーでも「ウノ!」はまだ見るが、「ドス!」「トレ!」は少ない印象。280円コーナーに並ぶのは売れたものが多いので、やはり「ウノ!」でこの三部作から離れた人は多いんじゃないか。
で、「トレ!」の中身なのだが、曲はいい。激しいロックというより、いい音楽を鳴らそうという意図を感じる。「アメリカン・イディオット」等のシリアスさはない。そこが好き嫌いの分かれ目になるのだろう。
【購入データ】購入店舗=福岡前原店。購入日=2018年10月。