早川義夫「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」

280円コーナーになさそうなものがあったのでビックリ。すでに持っていたような気もしたが買った。家に帰って探したら、やはり持っていた。280円とはいえ結構ショックを受ける。

オリジナルの発売は1969年。このCDは1989年発売。タイトルはなんだか意識高い系な感じだ。斜に構えているというか。ただ音楽を聴いてみると、結構切実。②もてないおとこたちのうたという曲があるが、ようするにタイトルは強がりなのだ。かっこいい方がいいけれど、かっこよくできない。だから「そんなのかっこ悪い」と言うしかない。何か哲学があってタイトルの境地に達したというわけではない。もしまわりに「かっこいいってかっこ悪いよね」という人がいたら、いたたまれなくなるだろう。

早川義夫という人はジャックスというバンドのボーカルだった。これはソロ作品。この人の声の特長ゆえではあるが、ネガティブなパワーがある。恨めしそうに歌い上げるから、とっても身につまされる。

⑥NHKに捧げる歌は受信料批判。69年から受信料が問題視されていたとは知らなかった。「押し売り」ときっぱり。この曲に限らずどれメロディが聴き応えある。明るい曲はないので聴く前に気合を入れたい。聴いてみると、かなり大事な1枚になる。

【購入データ】購入店舗=飯倉店。購入日=2018年5月。

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