坂本龍一「WORKS OF R.SAKAMOTO」

1993年発売のコンピレーションアルバム。全14曲入り。

①fobidden coloursは戦場のメリークリスマスに歌を付けたもの。オリジナルがすばらしいからどうかなと思ったけど、意外にいい。ベストトラックは③venezia。ファイナルファンタジー10のビサイド島を思い出す。雰囲気が似ている。

⑤thouosand knivesはジェイムス・ブレイクの1stを思い出した。こんな曲あったよね、途中までだけど。

⑧セルフポートレートまで聴いて思うのはテクノではなくテクノポップなんだということ。基本的にポップさを大事にしているんだな。⑬ballet mecaniqueもいい。切ない系のメロディーラインがクセになる。最後は⑭戦場のメリークリスマス。これは言うまでもなくすばらしい。

【購入データ】購入店舗=前原店。購入日=2018年11月。あまり見かけない。

山下達郎「イッツ・ア・ポッピン・タイム」

1978年発売のライブアルバムが2002年にCD2枚組で再発売されたもの。レンタル落ち。本人による曲解説があって面白い。

めざましテレビの曲とか最近のポップなイメージで聴くと驚く。かなり渋い。これは六本木ピットインという場所でのライブを録音したものなのだけど、ものすごく緊張感が漂っている。なんか笑っていい雰囲気じゃなさそうというか、鬼気迫っている。

①スペイスクラッシュはなぜかスタジオバージョンなんだとか。でも②③へと続く流れの中で浮いてない。この冒頭3曲は渋いが、このアルバムの中ではこれでもポップな方である。演奏は実力者たちがやっていて非常にタイト。音数は少ないが、しっかり曲を形作っている。

極上のポップソングを期待すると裏切られる。だけどこの緊張感は病みつきになる。

【購入データ】購入店舗=ゲオ西新店。購入日=2018年12月。ゲオの350円CDコーナーで、しかも半額セールで。ブックオフ290円コーナーにはなさそう。

イブライム・フェレール「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プレゼンツ」

1999年発売。ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブに参加したキューバのヴォーカリストのソロ作品。

歌詞の内容は分からないけど、哀しくて切ない感じ。哀愁だな。スペインっぽいのは実際にスペインの植民地だったからなんだろう。スペイン支配のあとにアメリカがやってきたけど、アメリカな感じはない。もうすっかりスペイン文化が染みついていたんだろう。それだけスペイン支配が長かったのだが、もとのキューバ音楽は反映されているのだろうか。

⑤がしっかりと構成されていていい。⑦のノリもいい。⑩はウ~マンボッ!みたいな。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年6月。

ノラ・ジョーンズ「come away with me」

2002年発売のデビューアルバム。2300万枚以上も売れて、グラミー賞も受賞。21世紀を代表するアルバムなのだろう。

ジャズのボーカルものはあまり好きじゃなかったから、ずっと敬遠してた。これを買ってからもずっと積んだまま。ようやく聴いてみたが、やっぱ売れるだけあってすばらしい。Spotifyでも人気な①Dont know whyを気に入るかどうかでその先を聴き進めるかを判断すればいい。

派手さはないが、しっかり聴かせる。14曲中4分台の曲が2曲。それ以外は3分か2分という短さがハマっている。邪魔にならない音というのか、じっくり聴いてもいいし、ただ流しておくだけでもしっくりくる。ジャズらしい⑧が好き。

いいものは売れるのだということを改めて気づかされた。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年11月。290円コーナーではよく見かける。

大黒摩季「永遠の夢に向かって」

最近、離婚したとかで話題になった大黒摩季の4枚目。1994年発売ということにびっくり。ベストアルバムといっていいくらいシングルがぶち込まれている。

①永遠の夢に向かってはシングル。②ROCKsはアルバムを象徴する曲。歌詞はバブル臭というか90年代的なところがあってそこが好き嫌いの分かれ目か。

リアルタイムで聴いていない人が聴いてどう思うかは分からないが、当時を知っている人だと当時のことが思い出されていいかもしれない。シティポップにはなり切れていない。それでいてロックじゃない。ダンスミュージックでもない。歌謡曲や演歌の影響を受けたJーpopということなんだろうか。

演奏やアレンジはすごいしっかりしている。ドライブしながら聴くことを前提としているみたいな感じがする。車で聴くとすごい耳に馴染みそう。すべての曲がポップで捨て曲はない。この安定感がビーイングのすごさ。全11曲の中で個人的一番は⑨白いグラデーション。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年2月。