ジャック・ホワイト「LAZARETTO」

ザ・ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトのソロアルバム。2014年発売のセカンドアルバムだ。

ブルースのイメージはあったから、そんなアルバムだろうと思っていたら、やっぱりとってもブルースだ。ただ、なんといか現代的な感じがする。過去のブルースをコピーしているんじゃない。今のブルースを独自にやっている。

音が耳に馴染むというか、うるさくない。でかい音を鳴らしているんだから耳障りなところがあってもいいのに、ない。すごく丁寧に録音されているんだろう。

⑥just one drinkの牧歌的だけど気だるい感じが好き。⑦alone in my homeもおすすめできる。明るいcold brains(byベック)みたいだ。

買って損したとは思わない1枚。繰り返し聴くとよりよくなっていきそうな期待がある。

【購入データ】購入店舗=浜田山。購入日=2019年6月。

ダフトパンク「ホームワーク」

1997年発売のデビューアルバム。輸入盤。2007年に再発しているみたいだけど、これは旧盤じゃないかな。

①で世界観に引き込まれる。何曲か聴き進めていると単調に思えてくるかもしれない。⑤は後のワンモアタイムをちょっとだけ思わせる。⑦ははるか未来のゲット・ラッキーっぽくもある…気がしないでもない。

古いCDだけど音質に問題があるとは感じない。こもってるところはない。有名な「ディスカバリー」に比べると、より純粋なハウスミュージックといえるんじゃないか。聴きやすさでは劣るけれども、好きな人にはすごく満足できそうな濃い1枚だ。

【購入データ】購入店舗=荻窪。購入日=2019年5月。

4hero「play with the changes」

イギリスのバンドでドラムンベースの印象が強い。これは2007年発売の9枚目。1曲目からドラムンベースとは違うソウルフルな曲でびっくりした。

所持している「two pages」は1998年。10年近く経っているわけで音楽性の変化もそりゃああるだろう。今作はかなり歌モノというかポップスというか。クオリティは高いと思うが、求めていたものとは違った。

③look insideは疾走感のあるオープニングでドライブに合いそうだ。⑦something in the wayはベースが心地いい。⑨the awakeningはかつての面影を感じられる。⑩sophiaはインスト曲で安心して聴ける。

特別な1曲はなかったかなあ。

【購入データ】購入店舗=荻窪。購入日=2019年6月。まったく見かけないわけではない。

パールジャム「ノーコード」

1996年発売。輸入盤。バンドとして4枚目に当たる。いわずと知れたアメリカのオルタナティブロックバンド。アメリカではすごい人気なんだとか。日本でも人気なのだが、どうしてもニルヴァーナと比べられてしまうところがある。ニルヴァーナがパールジャム批判をしていたから、いや、細かい内容は知らないが、そういうこともあってパールジャムは全然聴いてこなかった。

静かな始まりの①。思っていたよりいいではないか。ギターの感触はグランジじゃなくてハードロックだね。③もミディアムテンポの曲なんだけど、アメリカ的な広大さを感じる。間口の広さというか。今ならヒップホップが若者の主流だけど、かつてはロック、特にハードロックだったんだなあとこの曲を聴きながら改めて思う。

もっともこのアルバムは渋すぎるかもしれない。⑥なんて哀愁漂う歌モノだ。⑦は激しいサウンドだけど、このバンドは憂いがあるね。即効性のある曲たちじゃないけど、繰り返し聴きたくなるかも。バンドを代表するアルバムじゃないかもしれないけど、一番聴く機会が多いみたいな。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2019年2月。

the stooges「the weirdness」

2007年発売。1973年のロウパワー以来のオリジナルアルバムに当たる。いわずと知れたイギー・ポップ率いるバンドである。1970年前後に活躍。2000年代に入って再結成していた。

正直、こういう枯れちゃったオジサンバンドの再結成にはいいイメージがない。ずっと続けているならともかく、バンドとしての活動は完全になかったのだ。いきなり集まったところでいい曲もいい音もないだろうと、期待できないだろうと思うのは仕方ない。

期待せずに聴くと、まあボチボチである。とんでもなくかっこいいわけじゃない。だけど枯れているとも思わない。②は好き。⑤の渋い入りもいい。⑥で感じたが、シリアスな曲よりも明るい曲調の方がこの当時のバンドには合っていたのかな。

プロデュースはスティーブ・アルビニ。ドラムの音にそれを感じる。

意外にも聴いて満足感がある。280円ならまあいいやと思えるはずだ。

【購入データ】購入店舗=伊勢佐木町。購入日=2019年7月。あまり見かけない印象。

モーサムトーンベンダー「echo」

2001年発売。3枚目。7曲入りでライブテイクもある。録音状態はいい。

6枚目のトリガーハッピーは新品で買った記憶があり、かなり実験的な音楽だったと思う。この3枚目に関してはグランジを思わせる歪んだギターが印象的。勢いで突っ走るというところは感じなくて、リズムをしっかり刻んでいる。

④のようなミディアムテンポもずっしりとしたリズム隊で安定している。福岡で結成されたバンドで、ナンバーガールもそうだけど、歪んだギターは福岡ではやっていたんだろうか。たまにこういうギャンギャンしたギターを聴きたくなる。

歌詞は全然聴いていない。

【購入データ】購入店舗=吉祥寺。購入日=2019年4月。