かせきさいだぁ「SKYNUTS」

ちょっと不思議なラップをやるかせきさいだぁのセカンドアルバム。1998年発売。かせきさいだぁにはなぜか広告代理店っぽい雰囲気を感じる。とにかくソツがないのだ。きれいにやっている印象。

中国っぽいアナウンスのあと、②スカイナッツからハイテンション。⑤風化の頃はアコースティックな歌もの。かせきさいだぁは夏らしい曲が似合うだけに⑥トロピカルサイダー20000マイルはgood。⑧ポップアートは落ち着いた曲。⑩急げハリー!!はソツがないの代表曲みたい。

ラップのやり方もあるのだろうが、たいていの曲が同じように聴こえてしまう。また、このアルバムは中国っぽいナレーションが曲間にあって、歌詞カードを見ながらじゃないといまいちピンと来ないかもしれない。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年10月。

エイジアン・ダブ・ファウンデーション「エネミー・オブ・ザ・エネミー」

2003発売。輸入盤。コピーコントロールCD。5枚目のアルバムになる。イギリスに住むインドやバングラディッシュ系のメンバーからなるバンドだ。

①からぶっ飛ばしている。この1曲で買いだ。続けての②もノリノリ。ブレイクビーツやらドラムンベースやらにロック、特にパンクロックのエッセンスをぶち込んでさらにレゲエっぽというか出自からくるワールドミュージックの幅広さもありつつというこれぞミクスチャー。イギリスのバンドっていうけどイギリスの感じはしない。

④はバンド名らしくダブ色強め。ダブとの出会いはプライマルスクリームのバニッシングポイントとそれのリミックスアルバム、エコーデックだった。特にエコーデックは一時期よく聴いた。エコーデックはダブの入門にはいいかもしれない。

ただ、全12曲というのは多い。クライマックスが前半にあるだけに、後半の間延び感が否めない。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年8月。

 

マーカス・ミラー「ライブ&モア」

マーカス・ミラーはアメリカのベーシストでジャズ畑の人。このアルバムは1997年発売で96年に行われたライブから8曲を収録。3曲のスタジオ曲も入っている。東京や大阪、福岡で収録された曲も入っている。日本盤。

②パンサーはやはりベースが印象的。音はフュージョンといった方が通りがいいかも。ルノアールみたいな喫茶店でかかっているパブリックイメージなジャズとは違う。スラップ奏法というかチョッパーで有名な人なので、このライブ盤でもバシバシ聴かせてくれる。

③tutuは体で感じるっていうよりはじっくり聴くタイプの曲。マーカス・ミラーがマイルス・デイビスとやっていたときの曲で作曲もマーカス。④ファニーは歌モノ。ジャズのボーカル曲というのではなくポップスに近い。⑥サマータイムも歌。

⑨ソフィーからはスタジオ録音になる。⑪アイル・ビー・ゼア・フォー・ユーは日本盤ボーナストラック。このアルバムに総じていえることだけどムーディー。夜に聴きたい音楽だな。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年12月。

ザ・ブライアン・セッツァー・オーケストラ「ダーティーブギ」

1998年発売でこのビッグバンドとしては3枚目に当たる。輸入盤。かなりヒットしてグラミー賞でいくつかの部門で賞をもらっていた。ビッグバンドブームなるものも生まれたとか。

ブライアン・セッツァーはもともとストレイキャッツのメンバーでロカビリーをやっていた人だ。それがこのビッグバンドではスウィングジャズをやっている。スイングとはリズムの種類のことで、体が揺れ動いちゃうような音楽だ。躍らせるわけだな。

とにかくゴキゲン。①からもう引き込まれちゃう。ロカビリーを経由した人だからなのかどの曲もテンポが速め。そこが1930年代40年代のスウィングジャズとは違う現代的な特長かもしれない。④を聴いているとブライアン・セッツァーの声も渋くて合っていると実感。

⑧はストレイキャッツ時代の曲のカバー。なんかだいぶ印象が変わって、別の曲みたい。⑩はなんかサスペンスもので使われそうな感じ。ただやはりテンポが速いが。⑪が一番昔のスウィングジャズっぽいのかな。⑬を聴いているとギターもうまいなと。

明るい気分になりたいときにピッタリかも。無理やりにでも体を動かしてしまいそう。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年3月。かなり見かけるCDだ。

DO MAKE SAY THINK「&YET&YET」

全然知らないバンドでジャケ買い。紙ジャケだとよく見えてしまう傾向があるね。

①からもうトータスな感じ。つまりポストロック。こういうのは大好きなのでほんといい買い物だし、いい発見だった。静かに始まって、2分あたりでちょっと変化を見せる。ほんとトータスっぽい。ちなみにトータスの「TNT」も280コーナーにあって、すでに持っているのに買いたくなってしまった。

バンドの情報がまったくないのでウィキでチェック。カナダの8人組ポストロックバンドで、1995年から活動している。このアルバムは2002年発売だ。トータスは90年結成。たぶんトータスの影響を受けているんだろうな、特に初期のトータス、1stから3rdあたりのね。

だから最近のトータスにう~んという感じの人はこれいいかも。何も知らずに買ったけど大当たり。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年11月。

 

ブラフマン「a forlorn hope」

ブラフマンは高校時代に「a man of the world」を購入。このアルバムはそれに続くセカンドアルバムにあたる。正直、「a man~」だけで十分と思っていた。だから、聴いてみてビックリ。「a man~」よりいいじゃないか。

①for ones lifeから飛ばしている。②basisもいい流れ。③shadow playもノッていける。…というように止まることなく最後まで聴きとおせる。テンポがいいのだ。

音はもともとメロコアのくくりなんだろうが、そこに民族音楽の要素が加わって独自性を出している。歌詞は英語詩と日本語詩の曲があり、日本語詩も古風な言葉遣いをしていて一筋縄にはいかない。これはブランディングというか、バンドに個性を出す一環なのだろう。ブラフマンといばこういう歌詞のイメージができている。最近のブラフマンは変わっているかもしれないが…。

⑤deepはシングル曲。シングル盤を当時買った覚えがある。こんなのかっこいいに決まってるじゃんと思った記憶がある。「かっこいい曲を作る」としっかりとしたコンセプトを持って作ったという感じ。⑦sliding windowはインスト曲で楽しげ。⑨mis16は英語でもないからビックリ。SEMILLAというバンドのカバーらしいが詳しいことは分からず。前作でいうゴダイゴのカバーみたいなものかな。⑪arrival timeはdeepとのダブルA面だったような。

ブラフマンを聴き始めたいと思ったら、これでいいんじゃないか。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年8月。

ジェーンズ・アディクション「リテュアル・デ・ロ・ハビデュアル」

1990年発売。日本盤。アメリカのロックバンドの3枚目にあたり、これで一度解散している。

①stop!からしていい曲。きっとアルバム自体もいいのだろうなと思わせてくれる。勝手にファンク色の強いバンドと思っていたから、思いのほかロックバンドしてて驚いた。ボーカルの声もハードロックバンドみたいにハイトーンで伸びやかだ。とはいえ普通のハードロックバンドじゃない。演奏や曲展開に繊細さを感じる。

ベースとドラムがしっかりしている。その上でギターとボーカルが伸び伸びと動き回る。obviousが良曲。⑤⑥の流れもいい。サイケな印象の曲もある。後半はちょっと似た曲が続くかな。

90年代のアメリカのオルタナティブロックを代表するバンドらしく、聴いて損はない内容になっている。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年4月。

ザ・バンド・アパート「K.AND HIS BIKE」

結成20年になるバンドのファーストアルバム。2003年発売。①FUELを聴けばだいたいの感じはつかめる。バンド組んでこういう音がバンバン出せたら、そりゃ楽しいだろうな。おしゃれでいて、ロックでいて、丁寧でもある。1枚目から完成されており、どうしてこういう音楽をやろうとしたのかその着想が気になる。こんなバンドは日本には03年当時なかったんじゃないかな。雛形になるようなバンドがあったのかな。とにかく独特な存在だ。

歌詞は英語。メロコアがはやっていたころのバンドよりかはちゃんとしているように聴こえる。それよりもやっぱり演奏だろう。とてもうまい。そして繊細だ。繰り返し聴いて、ああこんな風にも鳴っていたのかと何度も楽しめそう。どの曲がベストというより全体としていいアルバム。

いっそのことインストバンドになっててもよかったんじゃないかと思うほど。どうやら今では日本語詩で歌っているようだ。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年5月。このバンドの過去のアルバムならかなりの頻度で280円コーナーで見かける。

アルファ「ザ・インポッシブル・スリル」

2001年発売。輸入盤。猫のジャケットに引かれて購入。①スティルを聴くとエレクトロニカっぽい始まり。ビョークのようなボーカルが入ってくる。③dimはかなり情緒的。ボーカルには男性と女性がいるみたいで、女性の方が多め。スローな曲が多く、カラッと明るいのではなくシトシトと雨が降っている日が似合うような曲ばかり。落ち着きたいときに聴きたい音楽だ。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年5月。

織田哲郎「SONGS」

いろんな人に曲提供をしている織田哲郎のセルフカバーアルバム。1993年発売。いわゆるビーイング系を支えていた人。歌声も渋くていいのだ。

①世界中の誰よりもきっとはオリジナルとは全然違うアレンジ。オルゴールにしたらこんなテンポになりそうだってくらいゆったり。これがいい。②このまま君だけを奪い去りたいはDEEN。オリジナルに近いけど、歌い方が織田節。③愛を語るより口づけをかわそうはWANDSだっけ? オリジナルより落ち着いた印象。

④チョットは大黒摩季。これはオリジナルの方がいい。⑤咲き誇れ愛しさよはwinkへの提供曲。これもオリジナルの方がいい。やはり女性が歌う曲は女性が歌ったほうがよく聴こえる。

その後は地味な曲が続いて、⑩揺れる想い。アコースティックアレンジを楽しみたい。⑪翼を広げては相変わらずいい曲。

織田哲郎のすごさをしっかりと感じ取れた。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年3月。