スペンサー・デイヴィス・グループ「ザ・ベスト・オブ・スペンサー・デイヴィス・グループ」

1992年発売のベストアルバム。日本盤で帯付き。帯には日本初CD化とある。1960年代に活躍したイギリスのロックバンド。スティーヴ・ウィンウッドがいたことで有名。

60年代のイギリスのロックバンドといえば、ビートルズにフーにストーンズ、そしてキンクス。それ以外にもいっぱいいたうちの一つがこのバンドだ。

スモールフェイセスみたいなモッズではない。もちろんフーじゃないということでもある。じゃあストーンズみたいに怪しげかというとそんなこともない。ビートルズほどのポップさはない。しいて言えばキンクスが近いか。いやキンクスほどヘビーな感じもない。

⑤バック・イントゥ・マイ・ライフ・アゲインはすばらしい。インストの⑥ワルツ・フォー・ルマンバも流れとしていい。こうして聴いていると〇〇みたいという表現は不毛なんだと気づく。このバンドはこのバンドで個性があるのだ。

ブルースはもちろんだがジャズやソウルもルーツに感じる。前14曲でどれもノリがいい。繰り返し聴きたい。

古いCDだけど音がこもって聴こえるというようなことはなく快適に聴ける。

【購入データ】購入店舗=荻窪。購入日=2019年6月。

王様「王様の恩返し」

1996年発売。ファーストアルバム。王様といえば、王冠に赤いマントでコミカルな格好をしていて、洋楽のロックスタンダードを直訳した歌詞で歌うミュージシャンだ。歌詞も注目だけど、ギターをコピーしているのがすごい。

見た目はふざけているが、ユーチューブで見られる王様の雄姿はすごい。どんなところでも演奏可能。一人で登場し、CDラジカセのオケに合わせて、ギターと歌を披露。どこでも大盛り上がり。しかも、これらの映像は最近のもの。今でも王様は王様としてしっかり活動しているのだ。

そんな王様の代表作だけに、魅力がたっぷり。①高速道路の星は定番ナンバー。歌詞の外し加減も考えたのか天然なのか、すばらしい。

ディープパープル以外にはジミヘン、ストーンズ、ツェッペリンなど。オリジナル曲も1曲ある。サマータイムブルースはザ・フーのバージョンかな。ハードロックばかりというわけでもないのだ。

好きなロックナンバーを弾いて、歌うのは楽しそう。特にブラウンシュガーがいい。あとファイヤーも。どっちも直訳にするとわいせつだ。というか、こんな歌詞の洋楽は多いんだろうな。

ちなみにオリジナルの⑪王様の恩返しはブルースちっくな導入。そこからハードな展開に。ベースにあるのはツェッペリンだろう。歌詞は自伝的な感じ。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年9月。

ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロ―ジョン「エクストラ・ウィドゥズ」

1993年発売。輸入盤。古いCDだから音質が悪く聴こえるのか、そういう録音なのか。ギターの音が生々しくてすごい。音が小さいから、ヘッドホンで大音量にして聴きたくなる。というか実際にそうしている。

ブレイクするのは次の「オレンジ」からだそう。そうはいってもこのアルバムにもパワーがあるから聴いて損はなかった。1曲ごとのまとまりと言う点では「オレンジ」や「アクメ」「プラスティック・ファング」が優勢だが、エネルギッシュである点はこのアルバムもそう。

音の歪み具合が「こういうの聴きたかったんだ」と思わせてくれて、ちょうどいい。買ってよかった一枚だ。

ただ本当に音がこもってる感がある。このCDだけなんだろうか。⑤からは少しクリアに聴こえた。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年9月。

メタリカ「セイント・アンガー」

2003年発売の8枚目。輸入盤。DVD付き。というか、買ったらCDが入っていなかった。つまり、DVDだけ。まれではあるが、ブックオフではありえること。しかも280円だ。店員の集中力も低くなるだろう。280円モノを触っているときは。

CDはないからその中身については何とも言えないが、DVDが思いのほかよかった。CDの曲順通りのスタジオライブ。メタリカにはもっといかついオッサンでもっと重厚、言葉を変えると鈍さがあるとのイメージを持っていたが、このアルバムではなかなかスピーディーで見た目も若かった。

メタリカのCDはほかに何枚かあるけれど、そんなに聴き込んでいるわけではないので、このアルバムがメタリカとしてどうなのかというのは分からない。ただ、いいアルバムなんじゃないかな。DVDの感想だけど。

④ダーティ・ウィンドウがパンキッシュでありながら、曲展開が面白い。⑧スウィート・アンバーは勢いを感じる。ドラムがけん引している。

メタルといわれるけど、ギターソロがあんまない。だからメタルのイメージを持ちすぎると肩透かしを食らいそう。かといってハードロックと一言にも言い難い。もちろんパンクでもない。やはり重さがある。そして一曲が長め。

スタジオライブではボーカルがアイドル並みに服を着替えている。ボーカルのTシャツの変化も楽しめた。まあ、そんなことはどうでもよくて、DVDはとにかくいい。CDがなくてよかったくらいだ。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年9月。

ザ・カスタネネッツ「リビング」

1996年発売。デビューアルバム。良質なギターロックバンドと言う感じ。丁寧な演奏とアレンジ。かすれそうなボーカルの声。90年代にはこんなバンドが多かったように記憶している。

③僕はそれがとても不思議だったがベストトラックかな。そこまで売れなかったのは個性が際立っていなかったからかもしれない。メロディーはポップではあるが、ものすごくポップという域ではない。演奏は丁寧だが、それだけだ。落ち着いて聴けるので気に入れば何度でも聴くアルバムになるのだろう。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年11月。