キム・ヨーソイ「ファンタジン・フィンズ・イ・バークリゲーテン ジャパン・セレクター」

ノルウェーのエレクトロニカ系のアーティスト。2002年発売、日本盤で帯付き。日本盤というより日本だけの企画なのかな。

音はこれぞエレクトロニカというもので事前の期待と離れていない安心感がある。気分がアゲアゲになるものではなく、ノスタルジックというかちょい切ない系のメロディー。歌モノではなくインストです。

やっぱツカミが大事なのは世界共通なのかアルバム前半にキャッチャーなのがある印象。エレクトロニカ好きならアリなんじゃなかろうか。

このCDを発売してるP-VINE RECORDSの紹介ページを貼っておきます。

http://p-vine.jp/artists/kim-hiorthoy

【購入データ】購入店舗=吉祥寺、購入日=2020年

マイルス・デイビス「ブルーヘイズ」

1954年の作品。CD化はジャケットによると1988年発売なのかな。ジャケットは爽やかですが、ヘイズとは大麻のことでマイルスも麻薬の溺れていた時期だそうです。録音は1953年5月19日、54年の3月10日、4月3日と3回に分けられています。

マイルスのジャズが複雑化していく前の時期なので、まさにジャズって感じのジャズを期待するならこれはオススメ。

⓵I’LL REMEMBER APRILはタイトルからしてかっこいい。抑制の取れた演奏という印象です。⓶FOUR、⓷OLD DEVIL MOONは喫茶店で聴きたい。

⓸SMOOCHはピアノがあのチャールズ・ミンガスだそうです。ベーシストとして有名なんですね。いくつかCD持ってます。

とまあ、全8曲なわけですが、とにかくオシャレ。きっと発表当時にももてはやされたんじゃなかろうか。⑦TUNE UPのキャッチャーさに特にそれを感じます。ドラムもいい。

買ってから何度か聴いてますが、惜しむらくは音質。アナログレコードで聴いたら違うのかな。古いCDだからかな。ちょっと後ろに引っ込んでいるような音なんですよ。臨場感が足りない。リマスター盤があるなら、そっちがいいかも。ということでユニバーサルミュージックのブルーヘイズのページを貼っておきます。

【購入データ】購入店舗=浜田山、購入日=2020

カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ「カリビアン・マジック・スティール・ドラム・オーケストラ」

トリニダード・トバゴ出身のオーケストラ。2003年発売。これは日本のCDになるのかな。エンジニアが日本人です。

曲はウ〜ッ、マンボ!って感じゴキゲンなもの。ジャンルにするとワールドミュージックなんだけど。

若干、音が控えめなのが気になります。もっとダイレクトに聴こえてもいいかなあと。いや、そうしてほしいです。楽しい音楽なんで。

ボブ・マーリーもありますね。sukiyakiも。来日も多いらしいですが、これは日本でのライブなのかな。sukiyakiでは合唱もうっすら聴こえますしね

https://tower.jp/item/1016409

タワーレコードのページを貼っておきます。

なんかワールドミュージックでゴキゲンになりたいって時はいいかも

ただ音が控えめなのが惜しい

【購入データ】購入店舗=吉祥寺。購入日=2019

JAKE SHIMABUKURO「GENTLY WEEPS」

ウクレレ奏者のアルバム。2006年発売。ウィキペディアを読むと、ハワイのジミヘンと呼ばれているそう。

購入のきっかけはウクレレを買ったこと。高木ブーのCDでもないかとブックオフで探したけどないから、別のウクレレCDを買ってみた。

初心者がこれを真似することはできないけど、面白い。

③while my guitar gently weepsがビートルズのカバーでタイトルにもなっているもの。オリジナルの方がいいけれど、これはこれでウクレレでこういう演奏ができるのかとびっくりする。曲の印象はやはり違う。泣きのメロディー、泣きのギターというのとは違う。優しく包み込む感じかな。

ジミヘンだからか日系アメリカ人だからか最後はアメリカ国家をウクレレ一本で。これがよかった。アルバムとしてはウクレレソロとバンド編成を分けてくれた方が聴きやすかったな。混在してるんですよ。

CDエクストラもチェック。と思ったらもうパソコンが対応してなかった、、、

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2019年内。このミュージシャンのCDはよく見かける

ブライアン・セッツァー「13」

2006年発売。日本盤、帯付き。ブライアン・セッツァーといえばストレイキャッツの人でロカビリーの印象が強い。ビッグバンドで人気を博したこともある。

で、このアルバムはソロ。過去のロックンロールを下地としてゴキゲンに演奏している。どの曲もあの曲かな?というような既存の曲を思い浮かべられる作りになっている。それが聴いていても鼻につかない。その理由はビッグバンドでの成功後のアルバムだから、自信に溢れているからなのかもしれない。

日本好きなのか日本語が登場する。⑨バッド・バッド・ガールだ。お早うございますとか挨拶がいくつも出てくる。「そいつをもっとくれ」とか笑。

どの曲も演奏は確か。厚みがあってどっしり。聴いていて安心感がある。ブライアン・セッツァーに外れなしだな。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年中。

ゴリラズ「ライカ犬、宇宙からの帰還」

2002年7月発売。ブラーのデーモン・アルバーンがやっているプロジェクトグループのダブ・アルバム。リー・スクラッチ・ペリーみたいなダブとは違う。あっさり感がある。

もっとディープにダブアレンジをしてしまってもよかったのではないか。聴きやすいのだけど、中途半端にもなっている。聴いていると欲求不満になってくる。

タイトルは宇宙船スプートニク2号に乗せられた犬の名前からきているのだろう。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年中。

グレイト3「When you were a beauty」

2002年発売、6枚目。ポストロックバンド・トータスのジョン・マッケンタイア全面プロデュースだそう。曲によっては編曲にトータスメンバーのジェフ・パーカーもいる。

3枚目だったかアルバム「ロマンス」がすごいよかった記憶。「ロマンス」にはサイケデリックな感じを受けた。少しピンクな色気もあったと思う。トータスにはない艶かしさがそこにはあった。

で、ジョン・マッケンタイアのプロデュースである。トータスで聴く事のできる音の感触はする。ドラムが特にそう。もちろんトータスの曲になったりはしていなくて、やはり「ロマンス」で聴いたグレイト3らしさはちゃんとある。サイケデリックな感じはない。だいぶ視界ははっきりしている。⑥Echoなんてサイケな印象にもできただろうが、音がくっきりはっきりしているからそんな風ではない。⑦crystal cageは非常に軽快。音が聴き取りすい。

ポストロックと接近という事で、どうなっているのだろうと思ったが、うまいコラボなんだな。むしろ合っている。ただ、「ロマンス」の時は歌詞も耳に入ってたが、このアルバムだと歌詞の内容が入ってこない。演奏を中心に聴いてしまう。何度も何度も聴きたいと思わせる奥深さがある。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年中。

ORB「ポム・フリッズ」

1994年発売。日本盤で帯付き。6曲全てに日本語タイトルが付いていて、これはメンバーであるアレックス・パターソンの強い希望なんだとか。

①肉と野菜、②ちょっとばかりの寿司、③しゃぶしゃぶ、④味噌ラーメン、⑤すべてのものは美しい、⑥いただきます

食べ物にまつわるものばかりだ。⑤は料理が美しいのだろうなあ。

テクノとかアンビエントとかエレクトロニカとか色々いわれるミュージシャンだ。①はゆらゆらと体を動かす感じ。癒し系なところがあってずっと聴いていたいという気持ちにさせてくれる。肉と野菜というタイトルを知っていると、なんだかヨダレが出てきそうだ。

②以降も邪魔にならない音楽で、BGMとして流しておいても気にならないし、逆にじっくりヘッドフォンで聴くぞということもできる。ストロング系でも飲んで酔っ払った中でヘッドフォンで大音量で聴いて眠りに落ちることもできるだろう。浅くも深くも聴けるって素晴らしい。

やっぱりしゃぶしゃぶよりも味噌ラーメンだな。そういや中野の味七に全然行ってない。味噌ラーメンの美味しい店で、濃いめなところがよかった。あれに一味唐辛子を多めに入れて食べるのがいつものやり方だった。なんてことを考えながら④を聴く。

日本語タイトルがつけられたとはいえ、和テイストってわけではない。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年中

ジャコ・パストリアス「ライブ・イン・ニューヨークシティ・ボリューム2」

ネットで検索してみると、ニューヨークでのライブを集めたシリーズのうちの一つみたい。これは1991年発売でトリオでの演奏になっている。ギターはハイラム・ブロック、ドラムはケンウッド・デナード。

ジャコ・パストリアスの熱心なリスナーではなかったけど、このCDはいいと思った。特に④ティーンタウンがいい。11分33秒と長いけど飽きさせない。⑤ディアープルーデンスはビートルズの曲。後半になると別の曲になってしまうのが笑える。楽しいアレンジだ。

まずはスタジオアルバムから聴いて、気に入ったらこのライブ盤を聴くのが筋なんだと思う。だけど、いきなり聴いてもいいものはいいと思えるんじゃないか。録音状況はいいと言えないが悪くもない。もしこのシリーズが他にもブックオフに290円で売られていたら買うね。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年10月。

竹村延和「こどもと魔法」

1997年発売。ミニマル・ミュージックな一枚。全18曲。

BGMとしてだらりと流せるだけのCDじゃない。④なんかは不安定で不気味さがある。これをアクセントとして良いと思えるか、邪魔だと感じるかで評価は変わるだろう。邪魔だと思う人はスキップしたくなるからだ。

「こどもと魔法」というタイトルはそのものズバリという感じ。無邪気さがあって、幻想的なところもある。単純に見えて細部まで聴き取りなくなる丁寧さ。派手じゃないけど癖になる。ただやっぱBGMとして期待していたら、それは裏切られることになる。曲に主張がないようで主張があるから、さらりと聴き通せない。

聴くのに気合がいる一枚だ。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年10月。