アンドリューW.K.「ザ・ジャパン・カバーズ」

変なCDを見つけてしまった。アンドリューWKについては知っていた。面白いロックをやっていたのを覚えている。ロッキンオンだったかで取り上げられていて、もてはやされていた記憶がある。で、このCDだ。発売は2008年。ブックオフでパッケージを手にとって首をかしげてしまった。曲タイトルが日本のポップスだったから。

そう、アンドリューWKが日本のポップスをカバーした企画アルバムなのだ。1曲目がキセキで、まったく想像がつかない。恐る恐る聴いてみると結構よかったんだな。②ギロッポンはダメ。③羞恥心もう~ん。④リンダ・リンダ、⑤小さな恋のうたはよかったな。その後もいいのと微妙なのが混ざって続いていく。

どうしてこの企画を考えたかは分からない。そもそも曲として微妙なものもいくつかカバーしているのを考えると、本人ではない誰か日本のレコード会社の思惑を感じないでもない。②③の英語カバーを聴きたい人がいるとは思えないし。

トータルで聴いてみれば悪くはないが、定価では買いたくないなあというシロモノ。280円で、かつアンドリューWKのことを知っているならぜひ手に入れたい。聴いていて面白いのは間違いない。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年6月。アンドリューWKのCDはよく280円コーナーでみる

レッド・ツェッペリン「ライブインロッテルダム」

ライブ録音されたのは1980年6月21日のオランダ公演。日本語で書かれた帯が付いていたけど、もとはブートレグ。「the swingin pig」ってパッケージに書いてあるけど、これがブートレグのレーベルだったような。ネットで調べたらアナログレコード時代からある音源のようだ。

1曲目はレインソング。この時期のツェッペリンはトレインケプトアローリンで始まってたはずだから、このCDはライブの後半を収録していて、前半は別で存在しているはず。一時期、ツェッペリンのブートレグを集めていたから、80年のライブ音源もいくつかあるのだが、あまり聴いていない。聴けばそれなりにいいのは分かっているけど、70年代前半の音源があるのに、あえて80年の解散前のライブを聴きたいとは思わなかったからだ。

でも聴けばパワーにあふれているのは間違いない。ギターはきれいに録音されている。since ive been loving youのイントロのギターはしっかり入っていた。ジミー・ペイジは絶好調ではないかもしれないが、がんばっている。この数か月後にジョン・ボーナムの死によって解散してしまう。公式ライブ盤では80年のライブはなかったような気がするので、この時期のライブをCDで聴けるのはレア。1枚くらいあっても困るもんじゃない。

【購入データ】購入店舗=天神。購入日=2018年6月。ブートレグと思われる。

ダリル・ホール&ジョン・オーツ「グレイテスト・ヒッツ」

超有名デュオだけど聴くのはこれが初めて。まるで日本のポップスを聴いているみたい…という印象を抱くのは、多くの日本のポップスがこのデュオに影響を受けているからなんだろう。オリジナルがこっちなわけだ。

このアルバムは「ロックンソウル パート1」という名前でも呼ばれているみたいだ。①say it isnt soから⑫wait for me(ライブ)まで初めて聴くのに初めてじゃない感じがいい。80年代の洋楽のイメージそのもの。どこかで聴いたかもと懐かしさすら感じる。

懐かしいという感想を持つことは古臭いと感じていることでもある。複雑な音楽が増えた今、これくらい素直な曲がもっとあってもいいような。⑦プライベートアイズがハイライト。ブルーアイドソウルという白人によるソウルを聴くなら、まずはこのベストアルバムから入るのもいいんじゃないか。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年5月。輸入盤。

アンダーワールド「1992-2002」

2003年発売のベストアルバム。2枚組み。アンダーワールドはオリジナルアルバムをいくつか持っているのでいらないかとは思ったが、280円という安さにまあいいかとなってしまった。聴いてみたら、買ってよかったなと思えたのでよし。

ディスク1の冒頭からすばらしい。①ビッグマウスはレア曲らしいのだが、音が鳴り出した瞬間から引き込まれる魅力がある。ディスク2の方はボーンスリッピーがあるなど、ヒット曲を中心としているが、ディスク1も負けていない。むしろディスク1のハードボイルドな感じが好きだ。ディスク2は大半の曲がライブCD「エブリシング、エブリシング」と重なっているし、お祭りって感じ。

お祭りとはいったものの、冷徹なビートではある。ダンスミュージックというと享楽的なイメージを持つ人もいるだろうが、アンダーワールドは感情をぶちまけるような曲よりも冷静な曲が多い。ただ、ライブだと印象が変わる。フジロックで見たときは普段、踊らない自分も踊った。熱狂し、感情的になった。CDとライブが違う音楽のひとつである。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年2月。輸入盤。

オムニバス「パンク・オー・ラマ」

10代のころよく聴いていたのが、パンク・オー・ラマというオムニバスCD。アメリカのレーベル「エピタフ」が発売していて、20曲以上のパンクソングが収録されている。定価1000円と安くてお得なのだ。当時に買ったものはどこかいっちゃたので、改めて買い直してみた。

280円コーナーで買ったのはシリーズの3から6。よく聴いていたのは3と4だった。NOFX、ランシド、ペニーワイズなど有名どころも入ってる。特に3の冒頭2曲は聴いていて気持ちがいい。思い出補正かもしれないが、サイコー。たくさんのバンドが参加しているから、気に入ったバンドはオリジナルアルバムを買おうという動機になる。実際にテン・フット・ポールのアルバムを買った記憶がある。]

たくさん曲はあれど、NOFXとランシドが抜きん出ている。気軽に買ってみて、気に入ったものを探してみたい。

【購入データ】購入店舗=福岡飯倉店。購入日=2018年5月。

角松敏生「タイムトンネル」

1999年発売。93年に歌手活動を凍結して以来のアルバムとなる。角松敏生のイメージは都会的なポップス。今のJ-popを作り上げた人の1人という印象。このアルバムもポップスとしては極上レベルのものが詰まっている。

細かいところまで注意が行き届いているサウンドプロダクション。声に関しては好き嫌いがあるだろうけど、涼しげで曲調に合っている。③SHIBUYAという曲もある通り、都会のにおいがする。出身も渋谷区だそうだ。地方出身の自分としてはあこがれながらも、どこか毛嫌いしてしまうという相反した気持ちでいつも角松敏生の曲を聴くことになる。嫌味のないことが嫌味というか。

基本的にはバブリー。だけどバカバカしいくらいに明るいというのでもない。歌詞カードに使われているのは渋谷のスクランブル交差点を上空から撮った写真。人々はみんな傘をさしている。晴れている日ではなく雨の日をわざわざ選んでいることに意味がありそう。みんな疲れている。そんな疲れを少しでも癒やしたり、忘れさせたりしたいという思いが角松敏生にはあったんじゃなかろうか。ド派手な曲は少ない。

海やドライブのときに聴きたい曲のイメージの角松敏生だけど、このアルバムはそんな感じじゃない。雨の日に聴きたい1枚。

【購入データ】購入店舗=福岡飯倉店。購入日=2018年5月。凍結後のアルバムなら280円にたまにある。

スタイル・カウンシル「エクストラズ」

スタイル・カウンシルはとっても好き。280円コーナーに探していたエクストラズがあって思わずガッツポーズ。発売は1993年。つまり解散した後に出たB面集みたいなもの。ザ・ジャムにも同様の趣旨のエクストラズが発売されている。

以前はスタイル・カウンシルのオシャレな感じが受け付けなかった。ザ・ジャムでもパンク色の強い前半が好きで、後半のいろんなジャンルの音楽に手を出しているのはあまり聴かなかった。ところが年を取ったからか、好みが変化。むしろ今は「インザシティ」みたいなのが聴いていられなくなってしまった。

それに気付いたのはスタイル・カウンシルの「カフェ・ブリュ」の中古レコードを買ったから。聴いてみたらすごくよかった。オシャレな音楽、いいではないか。しっとり歌うポール・ウェラーもいいではないか。

B面集だし時系列で曲が並んでいないので統一感はない。とはいえ全22曲のなかにはオリジナルアルバムに入っていてもいいのにと思う曲がいくつかある。一方、なかにはピンとこないのもある。曲に歌が追いついていないというか、ソウル色が強くなるとボーカルが弱いように聴こえる(未発表曲なので本気で歌ってないかもしれないが)。

スタイル・カウンシルを知らない人には勧めないが、オリジナルアルバムを買って気に入ったという人なら満足できるはず。紅茶を飲みながら聴きたい1枚。

【購入データ】購入店舗=福岡飯倉店。購入日=2018年5月。日本盤。帯なし。スタイル・カウンシルは280円コーナーでたまにある。

ジ・アンチドーツ「L.A.lights」

なんとなく買ってみた。タイトルにLAとあるから、ジャケットの夜景はロサンゼルスなのかな。都会的な印象に引かれた。発売は2008年、日本盤だけど、歌詞もライナーノーツもなかった。

パッケージを開けるとバンドメンバーが写っていた。4人いてアジア系、黒人、ヒスパニックと人種混成のよう。この写真を見てヒップホップかなと直感。聴いてみたらそうだった。いろんな人種がいっぱい住んでいるアメリカだけど、アジア系もヒスパニックもきっと黒人だって少数派という感覚を抱いているんじゃないかな。そういう思いを音楽に乗せるなら、今の時代ならロックよりもヒップホップなんじゃなかろうかと思ったわけだ。

ヒップホップは苦手なのだが、このアルバムはとっても聴きやすい。といってもサビになるとポップスになっちゃうようなヒップホップではなく、終始ちゃんとヒップホップしてる印象。特にトラックがオシャレで都会的。⑤あたりはゴリラズみたいなカラフルさがある。ただずっと聴いていると単調にもなってくる。曲のバリエーションは少ない。

夜の都会で聞きたい1枚。

【購入データ】購入店舗=福岡福重店。購入日=2018年5月。

ザ・クークス「コンク」

これもザ・ストロークスに続くガレージロック・リバイバルの流れの中で出てきたバンドだと思う。2008年発売のセカンドアルバム。全英チャートで1位を獲得している。輸入盤。シンプルなロックンロールで美メロ。

一聴した感じではレイザーライトというバンドを思い起こす。プロフィールがすごくて、イギリス政府が設立したミュージシャン養成学校の出身。ロンドン五輪の開会式だったかで、ロックの歴史を振り返るような演出があったけど、イギリスにとってロックは自分たちの文化なんだな。だからこそ、国営音楽学校ができて、そこ出身のバンドがヒットチャートをにぎわす事態になる。すばらしいじゃないか。

280円コーナーの利点は新人バンドでよく分からなくて新品では買い逃してしまったものを、時間がたってからとはいえ買い漁ることができる点だ。たいてい聴けるものなのでさらに助かる。現在、バンドがどんな状況にあるかは分からない。アルバムはその後、2枚出しているみたいだ。

ガレージロック・リバイバルの流行が好きな人にとっては満足のいくアルバムじゃないかな。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年3月。280円コーナーでこのCDはよく見る。ファーストアルバムはまだ発見していない。

ニューオーダー「リパブリック」

1曲目のリグレットが鉄板曲。それどころかこの曲のためのアルバムとすら言う人もいるのだとか。それくらいにポップでキャッチャーな曲だ。

発売は1993年。買ったのはアメリカ盤。①以外の曲が悪いわけではない。②ワールドだっていいよ。④スプーキーもね。どの曲も聴きやすいので、実際に聴いたのならば①だけが聴きどころだなんて思わないんじゃないか。

後半パワーダウンしてるかなとは正直思う。が、280円で買って、しまったということはないはず。

【購入データ】購入店舗=飯倉店。購入日=2018年5月。ニューオーダーのCDはたまに280円コーナーにある。