レディオヘッド「TKOL・リミックス・1234567」

レディオヘッドのザ・キング・オブ・リムズのリミックスアルバム。2枚組み。輸入盤。ゲオで350円CD3枚で500円セールで購入。だから、170円で買ったことになるのかな。

正直、オリジナルのアルバムをほとんど覚えていない。だから、どうリミックスされて、どう変化しているのかはまったく検討がつかない。イン・レインボウズは好きなアルバムだったんですよ。ただ、その次のこのアルバムは、分かりにくい方向に行ってしまっていて聴けなかった。

で、このリミックスアルバムなんだけど、とても聴きやすい。やりすぎてヘンテコなものが出来上がったというのはなくて、ちゃんと聴ける音楽になっている。改めてオリジナルを聴きたいと思ったね。自宅からCDを探すのは大変なので、spotifiで探そう。

【購入データ】購入店舗=西新店。購入日=2018年12月。

 

REM「ポピュラー・パーシュエーション」

謎のライブアルバム。日本盤で帯付き。いや、そもそも公式の作品なのかも分からない。全18曲で、①から③が1995年のテキサスのライブから、④から⑮が89年のグリーンというアルバムのアメリカツアーから、⑯⑰が94年のアメリカツアー、⑱がアメリカでのアンプラグドライブから。このように裏面に書いてあるわけだが、ものすごくブートレグみたいな仕様になっている。

REMはものすごく評価の高いバンド。しかし、あまりハマっていけない。このライブアルバムも別に演奏がうまいわけではないし、音楽的に派手なことをやっているわけでもない。硬派なロックンロールである。

音質は悪くないが、めちゃくちゃいいとも言えない。REMファンなら楽しめるCDだろう。

【購入データ】購入店舗=旦過店。購入日=2018年12月。

ベン・フォールズ・ファイブ「ワットエヴァー・アンド・エヴァー・アーメン」

280円コーナー鉄板のベンフォールズファイブ。1997年発売のセカンドアルバム。日本盤帯付きで日本語の「金返せ」が収録されている。

①からピアノを流れるように弾きまくっている。メロディーはどの曲も聴いていて気持ちよくなるほど。やっぱピアノの音が心をときめかせてくれる。③ブリックは名曲。もうあんまり言葉はいらないだろう。基本的には前作と変わらない良盤だ。

なにかいいアルバムをCDで手に入れたいならベンフォールズファイブで間違いない。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年4月。

m.c.A.T「m.c.A.T」

m.c.A.Tのファーストアルバム。昨年はダ・パンプが再ブレイクしたけど、もともとはこのm.c.A.Tが曲を作っていた。それらはとってもキャッチャーですばらしかった。

で、本家のアルバムなのだが、これはヒップホップなのかラップなのか。その後のJラップの礎を築いたといってもいいんじゃなかろうか。ラップでありながら、とってもポップ。歌詞はシリアスさはなくて、女のケツを追いかけることに一生懸命。歌はとてもうまい。イッサ以上のうまさなのだから恐れ入る。

②コーヒー・スコッチ・マーメイドはジャミロクワイ的でもある。③のようなシングル曲はやはり頭1つ抜けている。⑤みたいなミディアムテンポの歌モノもいけるのは、凡百のラッパーとは差を感じさせる。⑧のボンバヘッは際立っている。

ボーカルもトラックもすばらしい。ただ、歌詞が脱力系。

【購入データ】購入店舗=天神店。購入日=2018年12月。

ビル・エヴァンス「ポートレイト・イン・ジャズ」

アメリカのピアニストの4枚目。オリジナルは1959年に発売された。このCDは2008年に再発売されたものと思われる。オリジナルは②と③が枯葉だが、こちらは②と⑪が枯葉。ボーナストラックは⑩~⑬。そのうち2曲が未発表と書いてある。どうしてこうなっているかは分からない。

②枯葉は元々シャンソンの曲で、昔からジャズの有名なスタンダードでもある。ビル・エヴァンスバージョンを聴くと、こんなに複雑な曲だったっけと驚く。ベースとのかけ合いというのか、コンビネーションを聴かせてくれる。6分とちょっと長くもある。

⑥恋とはなんでしょうもいい。弾きまくりのピアノにやはりベースが絡み合って、ドラムも負けずにチャンスに顔を出してくる。トリオという構成がいいのだろう。足すものも引くものもない。これが一番の形だ。⑨ブルー・イン・グリーンはマイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」にもある曲。マイルスとビル・エヴァンスのどちらが作曲したのかは諸説あるみたい。マイルス版よりも激しく聴こえる。

【購入データ】購入店舗=六本松。購入日=2018年11月。

CAPSULE「sugarless GiRL」

パフュームのプロデュースで有名な中田ヤスタカの本業。カプセルとしては8枚目のアルバムで2007年発売。

②は吉幾三とコラボしたネット動画で有名じゃなかろうか。コラボといってもネットユーザーが勝手に編集しただけなんだが、とてもすばらしいセンスの映像だった。オリジナルをこうして聴くと感慨深い。

トータルで36分ほどの短いアルバム。必ずしもクラブ仕様なダンストラックだけが収められているわけではない。④はパヒュームに通じる歌モノ。正直パヒュームとの差を感じられない。

歌モノにするのか、クラブミュージックアルバムにするのか、もう少しどっちかに寄せた方が統一感があって、よりよかったんじゃなかろうか。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年9月。

スラップスティック「スラップスティック」

アメリカのスカコアバンドのアルバムで25曲入り。1990年代に活動していていて、これは97年発売。パンクmeetsブラスバンドといった感じ。日本ではポットショットやケムリがそうなるのかな。

荒々しいところもあるけど、かなりゴキゲンな音楽。1曲が短い。速いテンポで曲が進んだと思いきや、一転してゆったりとした横ノリになるのもスカらしい。⑤はかなりハードだけど、ブラスバンドが入ることにより、柔らかさが出る。

25曲もあると似た曲が多くうんざりしそうなものだが、意外にも聴ける。バリエーションが多いのかも。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年11月。

プリンス「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」

1985年発表。日本盤。全9曲。ジャケットからはサイケっぽいのかなと想像。①アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイはワールドミュージックっぽい導入からやはりサイケっぽいアレンジも。ジャンル分けの難しい、フリーダムな曲だ。②ペイズリー・パークがクール。④ラズベリー・ベレーもノリがよくていい。

ソウルでありファンクであり、またワールドミュージックであったりと音の要素はいろいろ。一番の魅力はプリンスの歌い方にあるようだ。⑤タンバリンに歌い方の独自性を感じる。ナルシシスティックでありながら、どこか優しさも感じる。

なかなかプリンスは奥が深そうだ。

【購入データ】購入店舗=六本松店。購入日=2018年3月。

早川義夫「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」

280円コーナーになさそうなものがあったのでビックリ。すでに持っていたような気もしたが買った。家に帰って探したら、やはり持っていた。280円とはいえ結構ショックを受ける。

オリジナルの発売は1969年。このCDは1989年発売。タイトルはなんだか意識高い系な感じだ。斜に構えているというか。ただ音楽を聴いてみると、結構切実。②もてないおとこたちのうたという曲があるが、ようするにタイトルは強がりなのだ。かっこいい方がいいけれど、かっこよくできない。だから「そんなのかっこ悪い」と言うしかない。何か哲学があってタイトルの境地に達したというわけではない。もしまわりに「かっこいいってかっこ悪いよね」という人がいたら、いたたまれなくなるだろう。

早川義夫という人はジャックスというバンドのボーカルだった。これはソロ作品。この人の声の特長ゆえではあるが、ネガティブなパワーがある。恨めしそうに歌い上げるから、とっても身につまされる。

⑥NHKに捧げる歌は受信料批判。69年から受信料が問題視されていたとは知らなかった。「押し売り」ときっぱり。この曲に限らずどれメロディが聴き応えある。明るい曲はないので聴く前に気合を入れたい。聴いてみると、かなり大事な1枚になる。

【購入データ】購入店舗=飯倉店。購入日=2018年5月。

バックドロップボム「THEBDBEST」

日本のミクスチャーバンドのはしりといわれるバンドのベストアルバム。PVを収めたDVDが1枚ついている。発売は2009年。

ミクスチャーという言葉のイメージと違ってそこまでゴリゴリしていない。手触りがアナログというか、ちゃんとバンドが演奏しているところが頭に浮かぶというか。この感じは好き。

曲順が時系列なのかは分からないが、後半にいくほどいい。⑪REMIND MEが出色。複雑な構成で飽きさせない。やたらポップなところも出てくる。歌詞の英語は何を言っているのかよく聴き取れない。終盤のギターの浮遊感は癖になる。ちょっとマッドカプセルマーケッツみたいなところがある。この曲以降、こういった複雑な構成を持つ曲が配置されている気がした。それらの曲がとってもいい。キラーチューンはないが、最後まで聴ける作品だ。

【購入データ】購入店舗=福重店。購入日=2018年11月。